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        めまいのおはなし

めまいは典型的には“眼が回る”病気です。
どちらかにひきよせられる様な感覚がすることもあります。

私もめまいしたことがあるのでよく知っていますが、目をつぶっていてもグルグルと自分が回っているような感覚に襲われて、とっても気持ちが悪くなります。
とても真っ直ぐなど歩けません。吐き気もします。
皆さんも経験があるかもしれませんが、遊園地のコーヒーカップに乗ってグルグル回った時、あの時の状態が続くのです。
吐き気もしてきますが、腹部に病気があるわけではないのです。
乗り物酔いの時、吐き気がしてくるのと同じです。

めまいは内耳の障害でおこります。内耳は耳の奥の骨に中にある小指の先ほどの器官です。

身体の平衡機能に関係する三半規管と、聞こえに関係する蝸牛に分かれています。

三半規管は三つの輪よりできており、輪の中にはリンパ液が流れており、頭を傾けると、それぞれの輪が傾き、それぞれのリンパ液の傾き具合で自分の身体の位置関係を無意識に確認しているのです。
この三半規管に異常があると自分の位置関係がわからなくなってしまいます。
これがめまいです。

遊園地の乗り物に乗ると、この三半規管のリンパ液に乱れが生じるから、めまいがするのです。
乗り物酔いも、このリンパ液がゆっくりと揺さぶられるからおきるのです。

めまいは様々の原因で起きます。

メニエール病と言う病気があります。メニエール病は内耳のリンパ液が増える病気です。
めまい=メニエール病と思っている方がおりますが、メニエール病はめまいをおこす病気の一つでしかありません。
リンパ液は蝸牛にも流れていますから、メニエール病の場合は、めまいをしている時にはどちらか一耳の低い音が少し聞こえなくなってきます。
ですから、めまいの場合は聴力検査が必要です。

この結果、メニエール病と診断された場合、このリンパ液を減らす薬があります。
したがって、聴力検査をしないめまいの治療は考えられません。

私は以前、都立の老人病院で働いていましたが、そこではご老人でめまいを訴える方が非常に多くいらっしゃいました。

特殊な検査をしてみると、三半規管の機能の衰えを持った方もおられますが、どこにも異常がなく、単なる肉体の衰えによるふらつきが多くみられました。これは内耳障害によるめまいとは違うものです。