

残雪の美しい富良野岳 登山道のそばで噴煙を上げる十勝岳
= 富良野岳〜美瑛岳縦走 =
一年の6月の学園祭の休みに残雪の十勝連峰を縦走した。富良野まで行って、そこから近い十勝岳温泉(十勝連峰が見渡せる露天風呂で有名な小さな温泉旅館が一軒だけある。)の傍にテントを張った。同期三人のメンバーである。
当時の富良野・美瑛はラベンダーもなく、テレビドラマ“北の国から”の前だったので、観光客もいなく、景色の美しいところとして、私達の秘密の場所だった。
翌日は快晴だった。残雪と雪の消えた山肌とのコントラストが美しい。
富良野岳に登る。頂上直下に来たところで、我々の頭の上だけ黒い雲が出て、ピカピカと稲妻が光りだした。ドカンドカンとうるさい。ここまで来たら、頂上だけでも踏もうと登っていった。
富良野岳頂上には鉄のヤリのようなものが立っていた。いかにも我々の上に雷が落ちそうである。記念写真も撮らずに、頂上を踏んで、直ぐにそこを離れた。
富良野岳から十勝岳までの稜線は上ホロカメトック山など名のある山もあるはずだが、多少のアップダウンがあるだけで、よくわからなかった。この頃には、「あの雷は何だったのだろう。」と思うほど、雲ひとつない快晴になった。
十勝岳頂上からの眺めは実に美しい。トムラウシ山をはじめとする大雪山の山々、ニペソツ岳を中心に東大雪の山々、遠くは日高の山も見える。
頂上から大雪山側に少し下りると、広い、全く傾斜のないグランドのようなところにでる。
十勝だけは活火山でところどころに噴煙を上げているが(時々爆発してニュ−スになるが)
、風向きによっては、この噴煙に巻き込まれて方向を見失う事があるそうだから、要注意な場所である。十勝岳から美瑛岳へ向かい、美瑛岳を登った後、美瑛岳と美瑛富士の鞍部に下りる。美瑛岳の斜面は高山植物が生え、まるでフカフカの絨毯のようだった。
下から見ると、美瑛富士はその名のごとく、美しい山であるが、鞍部から見る美瑛富士はただの丘で登攀意欲が沸かなかった。この鞍部は、7月末には高山植物が咲き乱れて、非常に美しい場所である。

十勝岳 十勝岳よりオプタシケ山と、遠くトムラウシ岳を望む